保育士の仕事を長く続けていると給与や待遇に不満を感じることもあります。「もっと私らしく働きたい」そう思ったとき、どこの保育園にも属さないフリーランスの保育士として働く選択肢もあります。そもそもフリーランスの保育士とはどのようなお仕事なのか、そのメリットやデメリットに迫ります。柔軟な働き方のひとつとして、参考にしてみてください。
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保育士のフリーランスとは?
Contents
一般的に保育士の方は、保育園と直接雇用契約を結びます。フリーランスの保育士は、どこの自治体や園にも所属しない「自由な雇用形態の保育士」のこと。一般的な保育士と比べて働く勤務先や時間帯を自分好みに仕分けしやすく、無理のない働き方ができます。
ひとつの園に属さず、色々な働き方ができることから育児や介護との両立がしやすいと今注目されています。働き方改革が推進されて「会社員」より「フリーランス」の方が税制面でも優遇されることが将来的に約束されています。自分のスキルを生かしながら、社会に貢献できるのがフリーランスの保育士なのです。
どんな働き方?
フリーランスの保育士には次のような働き方があります。
保育園でのスポット的な働き方
待機児童が膨らんでいる都市圏では、保育士として働く人が慢性的に不足しています。フリーの保育士として働くと「猫の手も借りたい繁忙期だけ、スポット的に働くこと」もできます。
働く園のリクエストを受けて「朝・夕方・土日」など求められた時間帯のみ、スポット的に働きます。短時間勤務で良いためプライベートとの両立もしやすく、産後自分のペースで働きたい…というママにもおすすめです。
個人宅のベビーシッター
熱が出て保育園に預けられないとき、急な仕事が入って子どもの面倒を診られないときなど…働くママの増加で増えているのが「ベビーシッター業務」です。求められた個人宅に出向いて子どものお世話・ランチの準備・塾の送迎などをおこないます。赤ちゃんや小学生まで、子どもの年齢は様々であるため、柔軟な対応ができる人が求められます。
企業内シッター
様々な働き方が求められるなか、オフィス内に保育園や託児所を置く企業も増えています。夏休みや冬休みなどの休日のみ開設される園も多く、こうした企業内施設に雇われるフリーランスの保育士も増えています。
3.メリットデメリットとは?
フリーランスの保育士のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
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メリットは?
人間関係に悩まない
特定の保育園で勤務していると、園長先生やほかのクラスの先生・うるさい保護者に悩まされることもあります。フリーランスの保育士であれば固定された枠の中で働く必要がなく、いろいろな仕事先で働けます。煩わしい人間関係に悩むことがなくなり「子どもが大好き」という初心に戻って、爽やかに仕事できます。
子育てや介護と両立できる
通常の保育士の先生は、子どもが登園する前と帰宅した後も、書類やお便りの作成など多忙な業務に追われます。フリーランスの保育士は「ランチタイムのお手伝い」や「登園バスのお手伝い」など業務内容がシンプルで分かりやすく、時間帯も固定化されています。
自分の都合に合わせて選択できるため、子育てや介護のかたわら仕事を請け負うこともできます。わずかな時間でも収入が得られるため、無理のないライフワークが組めます。
デメリットは?
給与が安定しない
繁忙期だけ業務を発注される・保育士が足りないときだけオーダーが来るなど…クライアントの都合によって、売り上げを左右されやすいのがフリーランスの保育士のデメリットです。
毎月決まった額を給料としてもらえる保障がないため、力量のある保育士でないと生活設計がしにくくなります。特に仕事をスタートさせた当初は手探りの状態がつづき、思うような仕事にありつけないこともあります。
どういうところに登録すればいい?
フリーランス専用エージェント
フリーランスが登録する専用会社にプロフィールを入力して、クライアントの仕事を待つ方法があります。エージェントに一定の手数料を支払う必要があるものの、幅広いクライアントと繋がれる可能性が高くなり、個人のみで行動する場合と比べて負担が減ります。
ベビーシッター登録会社
ベビーシッターとして働きたい場合、登録会社に申請するケースもあります。シッター中の事故やトラブルにも対応してくれる会社も多く、もしものときも安心です。
個人で活動する
SNSなどにブログを作り、個人で営業活動する方法もあります。保育士を求めている企業に直接アポイントを取り、売り込みに行くやり方もあります。積極性はかわれるものの、確実に仕事を得る約束はないため、やや不安定なことが挙げられます。
まとめ
いろいろな働き方が求められている日本で、ますます広がりを見せているのがフリーランスの保育士です。空いた時間をサクサク活用しながら、ストレス少なく働くことができるのがフリーランスの保育士の醍醐味。煩わしい大人同士の人間関係に悩まないため「子どもが好き」その気持ちさえあれば、楽しく仕事を続けることもできます。
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