保育士が安いと言われるのはよく聞きますが、その理由とは一体何なのでしょうか?
働いてみると、やることが多いし、子どもの命を預かっているわけですからかなりの責任を負っています。
それに比べて給料は安い・・・
いくら、保育士が夢!と思っていても、給料が少なければ自分の生活が困窮してしまいます。
頑張れば、給料が上がる!わけではないので、自分で解決していく必要があります。
そこで今回は何故保育士が薄給になってしまうのか、薄給を改善する為にどんな努力をすればいいのかを紹介していきます。
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保育士の給料が安い理由とは
保育士は激務だから?
保育士の給与が安いのは、意外な所に理由がありました。
それは、保育士の激務です。
激務が理由となり、給料が上がらないのです。
悲しい話ですが、保育園が国や県、自治体から補助して貰える金額は決まっています。
無認可保育所に至っては、補助すらしてもらえません。
そこで、自分達で保育料を認可保育所よりも高く取って運営するしかありません。
入って来るお金が決まっているので、保育士の給料を上げるにはどこかを削らなければなりません。
一般企業では、リストラなどで人件費を削る事で他の人の人件費を賄ったり、少人数精鋭で高い給料を払って運営を行っています。
しかし、保育士は人手を削り、人件費を削ってしまうと運営自体が無理になってしまいます。
保育の質を落とす訳にはいかないので、保育士の仕事に削れる部分は少ないです。
ですから、残念ながら人員を削る事が出来ず、運営もいっぱいいっぱいになって、一人一人に対する安い給与しか保育士に支払えないのです。
つまり、収入に対して経費がかかりすぎているということです。
給料が低い理由は、歴史にも問題が
元々保育士という仕事は、仕事で保育に欠けてしまう子ども達を預かったのが始まりです。
最初は今のように発達を促したり、社会性を見に付けるよりも、託児所機能が強かったのです。
その名残が色濃く今の保育に反映されています。保育士は子どもを預かるだけの存在、そういった社会的な偏見や行政からの見方によって、補助金は上がらずになかなか保育士の給与向上に繋がらないのです。
現在の保育士の業務は、保育に欠ける子ども達の保育を施すだけではなく、就学に向けての準備も行います。
そういった事を踏まえた、保育士の働きに対しての対価はもっと支払われてもいいのではないでしょうか。
営利目的が強くなっている
保育業界でも、営利を追う園は残念ながら多いです。
そういった営利目的の園では、人件費をぎりぎりまで削って保育士の業務を過酷にしています。
安い給料と激務に耐えられずに人が根付かず、保育士離れに拍車をかけています。
利益を追うのも確かに大切ですが、保育士の人材確保の為にも、営利よりも保育士の給与を上げて、働きを評価する事が大切ではないでしょうか。
無認可保育所は人数配置の決まりがなく、自分達で配置人数を決めて良いので、過度な人件費削減を行っている園もあります。
そういった過度な保育士の削減は事故を引き起こす原因にもなるので、事故などを防ぐ為にも営利目的の園の意識改革が求められます。
まとめ
保育士は、激務だからこそ逆に給料が低いという矛盾が生じてしまっています。
今では保育士に対する責任も増えてきていますが、給料に反映されていません。
これは、個人ではどうすることもできません。
個人でできることとしては、給料が高いところを探すが、転職サイトのコンサルタントに頼んで
交渉をしてもらう選択肢があると思います。
給料が低い・・と嘆くだけでなく行動に移して、働いた分の報酬はえるようにしたいですね。
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