最近は男女平等が社会にも浸透し、女性の社会進出が進んでいます。
しかし、年収にはやはり男女差が生じてしまっている職業も中にはあります。
保育士の場合は逆で、圧倒的に女性が多い職場ですが、男女で給与の差があるのでしょうか。
今回は男性保育士の年収について調査していきます。
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男性保育士の方が年収が高い?
では、早速保育士の中での男女差について調べていきます。
保育士の平均年収は323万円、その中でも女性平均が322万円、男性の平均は346万円と僅かに男性の方が高い事が分かります。
理由としては様々でしょうが、男性の方が家庭を持っている関係などで昇給が早い事、園側もなるべく男性保育士に長く勤めて欲しいと好条件を出す事が考えられます。
男性保育士が増えない理由
男性保育士が増えない理由として、勿論年収の低さも原因として挙げられますが、それだけではありません。
やはり女性が多い職場である事で、着替え一つにしても気を遣わなければいけない事、なかなか同期に男性がおらずに悩みを一人で抱えてしまう事、力仕事などを回されがちになって負担が増えてしまう事が挙げられます。
また、最近ニュースで取り上げられて保護者達からも賛否両論が上がった、子どもへの接し方でも男性保育士は悩みを抱えています。
それは、女の子の着替えや排せつ介助についてです。
保育園での着替えは同性の保育士に行って欲しいという希望を持つ保護者も中にはいますし、排せつ介助も同様に女の子には女性の保育士が付いて欲しいという意見を持つ保護者もいます。
確かに保育所では摘便と言って、子どもが便を出せない時に保育士が排便の手伝いを行ったりもします。
トイレトレーニング中は股間を拭く事を教えますし、体に触れる機会は多いです。
現場で役に立ちたい、様々な保育技術を手に入れて子ども達と接したいと願う男性保育士と世間の目には、まだギャップや不安が残っています。
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男性保育士の割合
実際、男性保育士はどの程度の数いるのでしょうか。
数で言うと全体の約8パーセント程度と言われています。
児童の入所施設になると、ぐっと人数が増えて逆に男性の方が多い職場もありますが、保育所で限定するとやはりまだ女性に対して男性の割合が圧倒的に低いと言えます。
男性保育士が増える事を望んでいるのは、実は現場だけではありません。
実は保護者の中でも特に父親は、女性保育士よりも男性保育士の方が気を置かずに話せるという意見を持っている人も多いようです。
また、離婚率が上がって来ている日本で、幼少期に父親がいない家庭で育つ子どもにとっては、唯一接する大人の男性が男性保育士なのです。
男性保育士は現場でも、肉体的な仕事以外で精神的な面での活躍を期待されています。
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