保育士の仕事は何故給与が安いのでしょうか?
保育士は保育に欠ける子ども達へ保育を施すだけではなく、子ども達自身の安全と健康を守る義務もある、重要な仕事です。
保護者達が安心して働くには、保育士の存在は不可欠です。
最近では、保育士に対する責任も増えてきたといえるでしょう。
しかし、それにも関わらず保育士の給与は全く上昇せず、現在も行政と保育士の攻防が続いています。
今回は、何故保育士の給与が上がらないのか、理由を調べていきます。
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保育士の給料が安い理由
保育士の仕事が軽視されている
保育士は、毎日子どもの安全を守り、発達を援助しています。
発達を助ける為に、年齢に合わせて毎日設定保育を行ったり、保育室に配置する玩具を選んで、数か月に一度交換します。
絵本も同じ様に、発達や季節に合わせて絵本を変えていきます。
そういった細かい気遣いと保育の積み重ねで子ども達は感性や社会性を見に付けていきます。
また、トイレトレーニングも日中長い時間過ごす保育園が中心となって行います。
ですが、なかなかそういった保育園内で行われる保育は、周りには伝わっておらず、「子どもと一緒にいるだけ」という間違った認識が広がっています。
現在はようやくニュースなどで何度も取り上げられるようになって、保育士の仕事の過酷さが取り上げられるようになったものの、やはりその考えは完全に払拭できていません。
そういった間違えた認識が、保育士の地位を低いものとしてしまっているのです。
補助金が少ない
保育所は共働きの夫婦にとって、なければならない存在です。
また、疾患を持つ保護者で一日の育児が無理な人は預ける事も可能である為、そういった保護者の拠り所でもあります。
しかし、認可保育所に対して自治体が出す補助金は運営を行う為にはぎりぎりのもので、保育園で設定保育や必要経費ですぐに消えてしまいます。
ですから、保育士の給料は上がらないのです。
無認可は補助金すらないので、保護者から受け取る保育料だけが運営費であり、そして保育士の給与になります。
無認可の方がお金は入ってこないので、運営は大変です。その為、給与が低いのは無認可の方となっています。
保育所を増やす事にも勿論力を入れるべきですが、それよりも今ある保育所への援助を増やして欲しいというのが現場の声です。
保育士資格を持って高給を取るには
保育士資格を利用して高給を取るには、同時に幼稚園教諭免許を持つ認定こども園に就職する事、児童指導員として働いて夜勤をこなすかの選択肢しかありません。
ただ、夜も働いたり、好きではない仕事をすることはつらいことです。
保育所で保育士をしても、どうしても給与は上記の仕事よりも低くなってしまうので、保育士不足が解消されるにはまだまだ時間がかかりそうです。
まとめ
保育士の仕事は、思っているより辛いものです。
一緒にいるだけ、みているだけ!という偏見ももっている方も多いです。
やる仕事は多いです。
保育士のなるには、簡単ではなく、学力も実技も必要です。試験も難しい。
そんな保育士さんが給料が低いのは気の毒です。
国の補助金が増えれば給料が増えるでしょうが、現段階ではその気配はなさそうです。
夜勤をすることも考えますが、無理をすると体は壊れてしまいます。
やりたい仕事で、給料が見合った分もらえる職場を探すのが一番のようです。
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