保育園には、園長が必ずいます。この園長さんはどういう人がなれるのでしょうか?
仕事内容と園長になる資格について今回は紹介したいと思います。
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保育士園長の仕事内容
保育園には、各園に必ず保育士園長がいます。
園長は責任者ですから、その保育園での全ての取り決めを行うことになります。
保育方針はもちろんですが、各クラスの人数やイベントの内容なども、園長が決めるのです。保育士や保護者の提案も受け付けられていますが、最終的に採決するのは園長となっています。
また、何かトラブルが発生した場合の対処も、園長を中心に進められることになります。
たとえば、クラスでインフルエンザなどの感染症にかかる子供が増えた場合に、学級閉鎖にするかどうかの決断は、園長に委ねられるのです。
さらに保育士募集の際の面接試験や、保護者からの相談の対応も、園長の大事な仕事です。
このように保育士園長は、保育園の運営における重要な役割を担っているのです。
保育士園長になるために必要な資格
保育士園長には、特別な資格は不要となっています。
保育士の資格を有していれば、誰にでも園長となるチャンスがあると言えます。
ただし、先述したように保育士園長は責任のある立場なので、なるためには相応の実績が必要となります。毎日の保育に力を入れることはもちろん、イベントやトラブル発生時などには率先して適切な行動をすることが大事です。
こういったことで実績を増やし、園児や保護者、他の保育士からの信頼を得ていくことで、園長としての道が開けるようになるのです。
とはいえ、いきなり園長に抜擢されるわけではありません。
まずはクラスの担任になり、次に学年主任になり、最終的に園長になるといった具合で、徐々にステップアップしていくことが一般的です。
保育士資格を取得するためには
保育士資格は、養成課程のある大学や専門学校に通うことで取得可能となっています。
養成課程で、保育原理や児童家庭福祉、子供の栄養学や心理学など指定された科目について学習し、単位を取得すれば、卒業と同時に保育士資格を得ることができるのです。
また、養成課程のない大学を卒業した人でも、保育士の資格を取得することは可能です。
ただし、先述した指定科目についての学習をしていないわけですから、独学や通信講座での学習が必要となります。そして保育士の国家試験を受験し、それに合格すれば、晴れて資格取得となるのです。
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保育士の国家試験の難易度
保育士の国家試験の合格率は、例年15%前後と低めです。つまり、受験者100人のうち約85人が不合格になっているということです。
ただし、受験者の中にはしっかりと対策をしていない人もいます。
特に、現在は別の仕事に就いていて、働きながら保育士への転職を希望している人の場合、忙しさから十分な対策ができていないことが多いのです。また、記念受験をするという人も少なくありません。
そういった人以外、つまり十分に対策をしている人は、高確率で合格しています。
たとえば、中には受講者の約7割が合格しているという、保育士の通信講座もあるのです。そのため、本気で保育士を目指す人の多くが、対策に通信講座を利用しています。
しかし、高校生の時など比較的早い時期に保育士になることを決めている人の場合、養成課程のある学校に進学した方が、スムーズに資格を取得できます。単位さえ落とさなければ、卒業時に必ず資格取得となるので、このルートが最も難易度が低いと言えます。
保育士園長になるための難易度
保育士園長になるためには、保育士になってから、実績と信頼とを積み重ねていくことになります。特に公立の保育園の場合は、これらが重要となります。
数十年間働き続け、定年の数年前にようやく園長になれたという人も少なくないのです。もちろん、現在の園長が長く仕事を続けている場合、その席が空かないわけですから、どれだけ勤続年数が多くても、園長となるチャンスはないと言えます。
一方私立の保育園の場合は、園長になる難易度はやや低めとなっています。
なぜなら私立では、現在の園長が次の園長を独自に指名することが可能となっているからです。
もちろんある程度の実績や信頼は必要ですが、それらが少なめでも、園長から特に信頼を寄せられていれば、次の園長に抜擢されるケースもあります。また、園長の息子や娘など血縁者が後を継ぐこともあるのです。
したがって、最終的に保育士園長になることを目指している人は、こういったことを考慮しながら、就職先を選ぶことが肝心と言えます。
まとめ
保育士園長は、保育園の責任者です。方針などの取り決め、トラブル発生時の対処など、責任のある様々な仕事をしています。
保育士園長になるためには、保育士資格が必要です。保育士資格は、養成課程のある学校で学習するか、あるいは国家試験に合格することで取得できます。国家試験は難易度が高めなので、通信講座などを利用して対策を十分に行うことが大事です。
そして保育士として就職し、実績と信頼とを積み重ねていけば、徐々に保育士園長としての道が開けるようになります。
ただし私立保育園の場合は、現在の園長の血縁者だったり、特別に信頼されていたりする場合に、次の園長として抜擢されることもあります。
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